いい家具を社会で長く使う 循環型の文化を根付かせる

家具のサブスクリプションサービスとECを展開するソーシャルインテリア。「よいものが、循環する社会へ」をミッションに、高品質な家具が長く愛され、使われ続け、その利益がメーカーにも還元される世界を目標としている。

町野健　ソーシャルインテリアCEO

高級家具をサブスクで提供
家具の使い捨てをなくせ

2016年に設立したソーシャルインテリア。現在は家具・家電のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」、倉庫に眠っていたり、廃版などの理由で通常の市場には出てこない魅力的な家具を販売するオフプライスマーケット「サブスクライフ オフプライス」のほか、内装や家具選定をはじめオフィス構築全体をサポートするオフィス構築支援サービスを展開する。これらの事業で蓄積したノウハウから、8月に新たにDX事業を立ち上げたところだ。「ソーシャルインテリア 業務管理クラウド」というサービスで、国内外のオフィス什器から海外のハイエンド家具まで、国内最大級の商品情報データベースを基にしている。設計者やデザイナーがクリエイティブな業務に集中できるよう、スペックイン業務、見積・発注をDXで大幅に効率化するものだ。

ソーシャルインテリアCEOの町野氏は、自身、家具が大好きだという。「いい家具はスタイリッシュで丈夫。部屋にあれば絶対に気分がよくなります。しかしそのような家具は高価でなかなか普通の人には手が出しづらい。一方安い家具は、買いやすいし機能は満たすけれど、それ自体への愛着は生まれにくい。そのため引っ越しなどの機会で捨てられてしまう。ミスマッチが生じていると感じたのが、家具のサブスクリプションサービスを発想したきっかけです」と話す。