「プロジェクトZ」で構造改革と成長を両立 農業の転換期を成長の好機に
2025年に創立100周年の節目を迎えた井関農機。2024年に開始した「プロジェクトZ」のもと、構造改革と成長戦略を同時に進める。2026年3月に社長に就任し、次なる100年への舵取りをする小田切元氏。夢ある(儲かる)農業、持続可能な農業を支えるソリューションカンパニーへの転換を目指す。

小田切 元(井関農機 代表取締役社長執行役員)
縮小と成長が同時に進む時代
変化を事業機会に
1926年の創立以来、「農家を過酷な労働から解放したい」という創業者の想いを受け継ぎ、農業機械の総合専業メーカーとして日本の農業の近代化に貢献してきた井関農機。世界的なサプライチェーンの混乱、原材料価格の高騰、円安の進行や、日本国内では農業従事者の減少や高齢化が進み、農業機械メーカーを取り巻く環境は激しく変化している。一方で、食料安全保障への関心は高まり、スマート農業や環境対応技術への期待は、これまで以上に大きくなってきた。
こうした環境の下、井関農機は2024年に「プロジェクトZ」を発表。収益性と資本効率という経営課題に真正面から向き合い、抜本的な構造改革と成長戦略を進めている。同社社長の小田切元氏は、同時並行で進める構造改革と成長戦略について、「抜本的な構造改革は、①生産最適化、②開発最適化、③国内営業深化の3つの軸で進めています。成長戦略については、欧州を主軸とした海外成長戦略を展開します。国内では『大型・先端・畑作・環境』の4テーマにリソースを集中させます」と説明する。
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