廃棄卵殻をガラス原料に活用し、循環型経済に貢献

愛知県岩倉市に本社を置き、創業200年を超える総合容器メーカーの石塚硝子。そのガラス食器の国内量産を担う石塚硝子 ハウスウェアカンパニーは昨年から、廃棄物と二酸化炭素(CO2)の削減を目的として卵の殻(廃棄卵殻)をガラス原料の一部に利用する、業界初の取り組みを始めている。

石塚硝子 執行役員 環境部長兼岩倉統括工場長 エンジニアリング・ソリューション部管掌 脱炭素推進担当 山内毅氏

隣接する小牧市の卵加工会社
で発生する卵殻を有効利用

石塚硝子は1819年(文政2年)の創業以来、ガラス瓶やガラス食器などガラスを素材とした様々な製品を製造・販売してきた。また、ガラスを究めて機能性ガラスを開発したほか、時代の変化と共に紙容器やプラスチック容器、陶磁器など異なる素材の容器にも事業を拡大した。

創業200年を超える総合容器メーカーの石塚硝子の岩倉工場(愛知県岩倉市)

「当社の歴史は約200年前、ガラスから始まり、高度経済成長期以降はお客様の要望を取り入れ、紙パックやペットボトルにも参入しました。それらは主に、大手飲料メーカーにお使いいただいています。また、2015年には陶磁器の鳴海製陶が子会社になりました」。

石塚硝子執行役員環境部長兼岩倉統括工場長でエンジニアリング・ソリューション部管掌、脱炭素推進担当の山内毅氏はこう説明する。ガラス食器の国内量産を担う石塚硝子ハウスウェアカンパニーでは、昨年2月から廃棄物削減とCO2削減を目的に、液卵メーカーから排出される卵の殻(廃棄卵殻)をガラス原料の一部として活用する取り組みを業界で初めて実現させた。

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