世代をまたぐ社会課題を産業に 学びを止めないための「執着」

アジアを舞台に、複雑な社会課題に挑む起業家とともに、ゼロからの産業づくりに取り組む事業創造会社のReapra。起業家の執着心と社会との共創を軸に、長く続けられる事業の型を磨いてきた。その実践から、日本と地域に新たな事業が生まれる条件を聞いた。

諸藤周平 Reapraグループ CEO

Reapra(リープラ)は、2014年にシンガポールで設立された。ミッションは「研究と実践を通じ、産業を創出し社会に貢献する」。長期的な社会課題を解決するために、起業家とともに一から会社をつくり、投資・育成を行っている。創業者の諸藤周平氏は福岡県出身。2003年に高齢社会の情報インフラを担うエス・エム・エスを創業し、2008年に東証マザーズへ上場させた(2011年に東証一部へ市場変更)。同社社長を退いたのち、アジアで持続的な産業が生まれる条件の探究と実践を続けている。

「何者でもない自分」の
成功を問い直しアジアへ

田中 まずはReapraを立ち上げた経緯をお聞かせください。

諸藤 私は何者でもないのに起業し、一定の成果を出せました。だから起業は誰でもできるのではと思う一方、自分という1つのケースだけでは、どんな環境や気質がプラスに作用したのか因果関係がわかりません。それを確かめたくて、若いうちにもう一度挑戦しようと35歳で経営を退きました。

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