GREEN×EXPO2027で日本の草花を世界へ 気候変動に挑むミヨシグループの種苗開発
(※本記事は「JAcom 農業協同組合新聞」に2026年10月6日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)
2027年国際園芸博覧会関係者のインタビューシリーズ第19回は、ガーデンを出展するミヨシグループの三好正一代表取締役社長に聞いた。
自然との共生を考える
──初めに、GREEN×EXPO 2027の意義についてお聞かせください。
日本では四季が当たり前でしたが、三重大学の立花義裕教授の講演を聞く機会があり、「もう四季ではなく二季です」という話がすごく刺さりました。環境変化に我々がどう対応すべきかを考えれば、脱炭素や気候変動を、日本だけではなく、世界の視点で考える必要があります。そういう大きなきっかけになるという意義を見出せます。
──サステナビリティは大きな課題です。出展を決められた思いは。
当グループのビジョンは“世界のすみずみに1粒のタネから生まれる新しい「きれい」「おいしい」を届けます”です。そこに向かう大きな一歩となるような国際園芸博にしたいという思いで参画します。日本だけでなく、世界中から多くの来場者が来られるので、このビジョン達成にはうってつけだと考えました。また、当社の展示だけではなく、会場全体を歩いて感じながら、自然との共生を真剣に考える場にしてもらえれば、というメッセージも打ち出します。
──国際園芸博を先取りするようなビジョンですね。
社内にSDGsのプロジェクトがあり、今年で6期目に入ります。種苗会社としての使命はたくさんありますが、欧州では園芸そのものが「脱炭素の真逆だ」といった反対論も強い。我々も減らせるものはどんどん減らしていこうと取り組んでいます。グループを挙げて紙の使用量削減や、農薬・肥料も相当減らしており、非常にいい取り組みをしていると思っています。
“四季から二季”へ梅雨も猛暑も美しく
──展示の具体的な内容は。
テーマは「梅雨も猛暑も美しく、彩り変わる2つの植物世界」です。“四季から二季”になるなかで、開幕する3月からどういうガーデンを見せられるかは、種苗会社として我々が持っている素材の見せどころです。グループには、ミヨシとエム・アンド・ビー・フローラ、三好アグリテックがあります。エム・アンド・ビー・フローラは、ミヨシグループと米国のボール・ホーティカルチャー・カンパニーの合弁会社です。ボール社は花壇・鉢物用の種苗では世界で最も大きい会社の一つで、多様な品種を持っています。
当社も、静岡県袋井市で梅雨や夏の酷暑にも耐えられるような植物群を開発しており、それをガーデンで見ていただきます。全体を綺麗に見せることはもちろんですが、生活者に「私の家でも取り入れられそうだな」と思っていただき、アイディアを持ち帰ってもらうようなガーデンにします。
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