検査・診断から事業領域を拡大へ 検査を起点に、ヘルスケアの未来を切り開く

医療に欠かせない検体検査を中心に事業を展開するシスメックス。「確かな安心をお届けする」という想いのもと、約60年にわたり挑戦を重ねてきた。血球計数検査で世界シェアNo.1を築いている。新中期経営計画では検体検査事業を再強化し、検査データとAIを掛け合わせた医療DXも推進する。

松井 石根(シスメックス 代表取締役社長)

拡声装置トップメーカーから
医療機器の開発・販売に参入

シスメックスのルーツは、拡声装置のトップメーカーだったTOA(旧・東亞特殊電機)にある。創業者・中谷太郎は、TOA副社長だった1960年に事業の新たな柱を求めて渡米し、現地の産業を視察。医療分野の成長可能性に着目し、医療機器の開発に着手した。翌年には日本で国民皆保険が導入され、医療市場の拡大が期待される中、その挑戦を本格化させた。

そして1963年に血液中の赤血球や白血球などの数や種類、大きさを分析する、国内初の自動血球計数装置を開発・実用化。1967年には、計測に必要な試薬の提供も開始した。これらの製品の販売会社として1968年に設立されたのが、シスメックス(旧・東亞医用電子)だった。

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