インフラ建設のコア技術を武器に 分野・国境を超え新たな挑戦
気候変動で治水需要が高まる一方、国内の橋梁工事は横ばいであり、建設現場の人手不足も深刻さを増している。オリエンタル白石は中期経営計画で「変革の完遂と領域を超える挑戦」を掲げ、ニューマチックケーソンの自動運転化や海外展開、環境・農業分野の開拓などに力を注いでいる。

照井 満(オリエンタル白石 代表取締役社長)
インフラの建設に欠かせない
ニッチ技術を磨く
オリエンタル白石は2007年に、オリエンタル建設と白石の合併で誕生した企業だ。オリエンタル建設(旧・オリエンタルコンクリート)は、日本で最初期にプレストレストコンクリート(PC)技術を導入したパイオニアの1社だった。コンクリートの「引っ張りに弱い」性質に対し、あらかじめ圧縮力をかけて高い耐久性を実現するPC技術は、橋梁などの建設で威力を発揮してきた。
もう1つのコア技術は、1920年代に旧・白石の創業者である白石多士良が欧米から導入したニューマチックケーソン(潜函工法)だ。この工法では地上でコンクリート函(躯体)を構築し、下部に圧縮空気を送り込んで地下水の浸入を防ぎながら掘削・沈下させる。1923年の関東大震災で被害を受けた隅田川・永代橋の復興基礎工事に、国内で初めて適用された。
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