ITと人でサポート 余剰在庫の廃棄を減らすマッチング

ゲームやトレーディングカード、玩具という、ブームのサイクルが短い商材を対象に、余剰在庫と廃棄という社会課題の解決に挑むマッチングワールド。「余剰在庫と必要在庫をITと人でつなぐ」という目標を掲げ、国内外を商圏に、適正な価格で売買を成立させる事業を展開している。

町田 博(マッチングワールド 代表取締役社長)

経済活動の中でつくられる様々なものは、買い手がつかなければ売れ残り、いずれはゴミとして廃棄されてしまう。売り手にとっては損になるだけでなく、資源も無駄になる。しかし、取引できる相手が見つかれば、欲しがっている人の元へ商品を届けることができる。マッチングワールドが提供するサービスは、このような売買のB to Bマッチングだ。余剰在庫を売って現金を得たい企業と、その商品を買いたい企業をつないでいる。

「余剰在庫や過剰在庫というのは、その店が持つ商圏や販路の中で売れていないというだけ。商圏や販路を2倍、3倍と広げてやれば、売れる確率は上がります。そのためには、日本全国のみならず海外も商圏にしたほうがいい。しかし、小さな店などにとって海外進出は難しいので、私たちが構築したスキームで売るお手伝いをします」と、マッチングワールド代表取締役社長の町田博氏は話す。

マッチングワールドは、会員登録すると利用できるプラットフォーム「M-マッチングシステム」を使い、メーカーや卸、小売店など幅広い会員間の取引を仲介している。このシステムの特徴は、売り手も買い手も匿名の取引が可能であること。「余剰在庫を抱えてしまうと、ビジネスの上ではマイナスイメージを持たれてしまう。そうならないよう、売り手も買い手も、お客様の名前は隠します」。

匿名での取引の場合、重要なのは取引する商品の品質の確保だ。そこを、マッチングワールドが人の手と目による徹底した検品で保証している。売り手が登録した商品に買い手が決まると、売り手は商品をマッチングワールドに送付。入庫の際に1度目の検品が実施される。そして、買い手に出荷される際に2度目の検品も行われる仕組みだ。検品を行う人員は常時配置されている。

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