キウイとの出会いが原点に サッポロビールの地域創生が全国自治体から信頼を集める理由

(※本記事は「食品新聞」に2026年2月6日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

法人・地域創生統括部 地域創生部長 平野武樹氏
法人・地域創生統括部 地域創生部長 平野武樹氏

明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。

一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

大分県の農村部を営業で回っていたある日、休憩しようと車を停めた平野武樹氏。ふと見上げると、完熟しておいしそうなキウイフルーツが実っている。だが、農園が営まれている様子はない。

かつてはきれいに管理されていた農地が、放棄されてしまっているのでは?と思った。

「生産現場の疲弊を目の当たりにし、サッポロとして何かのお役に立てないかと考えた。そのときに、地域産品のプロモーションに力を入れている自治体では、民間企業と連携しているケースが多いことを知った」。

地方自治体の公募事業を受託することで、生産者の販路拡大を支援するビジネスモデルを18年に発案。「すごく面白そうだから、実際にやってみよう」と上司からのゴーサインを得て取り組みがスタートした。

「こんな面白いものを作っているところがある」などの情報を口コミでキャッチしつつ、全国の生産者を訪ねひたすら飛び込む日々。

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