発掘・育成・開発 アーティストのために作品とビジネスを創造

アーティストの発掘・育成・プロデュースを手掛けるワタナベエンターテインメント。番組制作、デジタルビジネス、コンサート制作、グッズ制作など、「作品づくり」のなかで一人一人の才能を引き出す「プロダクション」としての信念と、日本のエンターテインメントの成長のカギを、吉田正樹会長に聞いた。

吉田 正樹(株式会社ワタナベエンターテインメント会長/
株式会社吉田正樹事務所代表)

発掘・育成・開発
アーティストに寄り添い堅実に積み上げる

吉田正樹氏は、大学卒業後にフジテレビに入社。バラエティ番組のプロデューサーとして「笑う犬」シリーズ、「トリビアの泉」など数々のヒット作を手掛けた。2009年にワタナベエンターテインメント会長に就任。同時に吉田正樹事務所を設立した。

1955年、ジャズミュージシャンであった渡辺晋が妻の渡辺美佐らとともに設立した「渡辺プロダクション」が、現在のワタナベエンターテインメントの前身だ。

渡辺プロは演者を抱えるのみならず、番組制作や音楽制作を積極的に社業の中心に据え、まさしく「エージェント」ではなく「プロダクション」の名にふさわしい存在となり、日本の近代的な芸能システムの規範となった。

「プロダクションの基本的な存在意義は、アーティストを発掘し、様々なトレーニング、インキュベーションを経て、作品化、IP化することです。その道程には、少なくない投資と時間が必要で、いってみればベンチャー企業のビジネスモデルがマーケットの中で育てられるのと同じく、チャンスに投資する人々が重要です」と吉田正樹氏は力をこめる。

政府はコンテンツ産業の成長戦略のなかで、個人の創造性と権利を守る観点から、2025年7月に、芸能事務所とアーティストとの契約の適正化・透明化をはかる指針を出した。事務所との契約の継続や業務内容、就業形態等についてのアーティストの主体的な選択を、事務所側が合理的な形で受け入れることを明示したものだ。

同時に同指針では、日本の芸能事務所について、リスクを取ってアーティストを発掘、育成したうえで、さらに売り出し、パブリシティ(氏名や肖像等の有する顧客吸引力)の価値を高める等の役割の大部分を担っている点を特徴づけている。

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