東京・新宿に大型旗艦店を開業 スポーツを身近にする小売の構想

「スポーツデポ」「ゴルフ5」「アルペンアウトドアーズ」をはじめ全国約400店舗でスポーツ用品販売事業を展開するアルペン。4月1日には新たな旗艦店「Alpen Tokyo」を新宿にオープンし、年初に発表したコーポレートパーパス「スポーツをもっと身近に」の具現化に取り組む。

水野 敦之（アルペン代表取締役社長）

1990年代、広瀬香美さんが歌うCMソングが焼き付けた「ウインタースポーツのアルペン」のイメージ。しかし現在、ウインター分野が全事業に占める割合は3％強に過ぎない。今、事業をけん引するのはスポーツ、ゴルフ、アウトドアの3分野だ。

スポーツ、ゴルフ、アウトドアの3事業がけん引

「コロナ禍で、特にアウトドアとゴルフは好調です。ただ、学校の部活が休止したためチームスポーツは大きな打撃を受けました。落ち込みの回復から、コロナ収束後には一気に成長できるよう、今からしっかり準備しているところです」と、同社社長の水野敦之氏は話す。

2022年で創業50周年を迎えるタイミングに合わせ、同社では年初に「スポーツをもっと身近に」というコーポレートパーパスを打ち出した。

「スポーツをもっと普及させていきたい、スポーツを楽しむ人たちに寄り添う存在でありたい、という創業以来の私たちの想いを端的に表しました」とそこに込めた思いを語る。

そして節目の「新たな挑戦」として、「Alpen Tokyo」を4月1日にオープンさせた。新宿東口に立つビルの地下2階から8階に主要3業態「スポーツデポ」「アルペンアウトドアーズ」「ゴルフ5」のフラッグシップストアを収め、都内最大級の品ぞろえを実現した。