量子水素エネルギー 大学との共同研究で世界に先駆けた実用化
クリーンプラネットが開発するのは、二酸化炭素(CO2)を排出せず、安全・安定・安価な「量子水素エネルギー」。東北大と研究を続け、実用化に向けた準備を進めている。取得した特許は48件、まずは小型ボイラーから実用化し、脱炭素社会の熱利用への貢献を目指す。
「2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故を機に、安全かつサステナブルで、安価で普及しやすいエネルギーが必要だと強く感じました。その後は多くの専門家に話を伺う中、凝縮系核反応(常温核融合)と出会い、大きな可能性を感じました」。
クリーンプラネット代表取締役社長の吉野英樹氏は、起業のきっかけについてこう語る。
福島第一原発事故を機に「凝縮系核反応」に関心
2012年に設立されたクリーンプラネットでは「ビッグサイエンスファースト」という企業哲学の下、原子物理学や量子力学などの世界トップレベルの研究者が集まり、新しいエネルギーの創出に向けた研究開発を進めてきた。そして環境に負荷をかけず、安全で安心なエネルギーの「量子水素エネルギー」を世界に先駆け社会実装しようとしている。
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