タダノ クレーンの電動化で、建設業界の脱炭素化を推進
香川県高松市に本社を置く、世界シェアトップクラスの建設用クレーンメーカー、タダノ。近年はGX推進をテコに、風力発電の建設現場で需要が見込まれる超大型のクローラクレーン分野に進出。世界初の「電動ラフテレーンクレーン」の開発にも成功し、2023年度内の市場投入を目指している。
日本市場向けに開発した
クレーンが海外でも大ヒット
1919年に北海道で溶接業を祖業として創業したタダノは、1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを開発したのを機に、建設用クレーンメーカーへと転身した。転機が訪れたのは、1970年。日本市場向けに開発した日本初の「ラフテレーンクレーン」がのちに海外で大ヒットし、タダノの代名詞となった。
「クレーンには、工場などでよく見る天井などに固定された設置式と、タイヤなどが付いていて不特定の場所に移動できる移動式の2種類があり、タダノでは後者の移動式を製造しています。さらに、移動式にもいくつか種類があり、当社の主力製品の1つがラフテレーンクレーンと呼ばれるものです」とタダノ代表の氏家俊明氏は語る。
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