セーラー広告 クリエイティブの力で地域課題を解決する

高松市に本社を置くセーラー広告は1951年の設立以来、地域に密着した広告会社として事業を展開してきた。社会にデジタル化の波が押し寄せ、広告業界を取り巻く環境も大きく変化する中、同社は構造改革を進めてデジタル分野や新規事業開発を強化し、地域へのさらなる貢献を目指している。

村上 義憲(セーラー広告株式会社 代表取締役社長)

看板業者として創業し、
四国に密着した広告会社として発展

セーラー広告は大正末期、愛媛県今治市の看板業者としてスタートした。第二次世界大戦中は事業を一時中断したが、1951年に愛媛県新居浜市で、看板などの屋外広告を製作するセーラー工藝社を設立。その後、地方で民放テレビ局やラジオ局が続々と開局する中、1954年に本社を香川県高松市に移転し、メディアの広告も扱う広告会社として成長していった。

「昭和40年代以降は順調に成長を重ね、四国各地や岡山にも支店を出しました。また、1990年の創業40周年を機にコーポレートアイデンティティを定め、社名を『セーラー広告株式会社』に変え、新たなシンボルマークを制定しました。さらに2007年には、ジャスダックに株式を上場しました」とセーラー広告代表の村上義憲氏は語る。

「企業理念についても創業40周年にあわせて変更しましたが、創業者は『我が社の経営の根本は人である』、『人の能力を拡大再生産することにより顧客の信頼を得て、我が社の業績を伸ばし、社会に対して貢献をする』という経営理念を掲げていました。今で言う人的資本経営に繋がるものですが、その精神は今も引き継がれています」

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