バーチャル住宅展示場を開設し 買う側、売る側双方の課題を解決

ModelingXは、メタバースを活用したバーチャル住宅展示場を全国で初めて開設し、運営するスタートアップだ。持ち家率が76.6%(2020年国勢調査)と家への関心が高い富山県で、住宅を持ちたい人とハウスメーカー双方の抱える不満と課題を解決すべく、仮想空間の可能性を探っている。

山田 航大(ModelingX 代表取締役CEO)

ModelingXは、2022年4月に富山市で創業したテック系スタートアップだ。同社がメタバース技術を使って作り上げようとしているのは、交流型バーチャル住宅展示場「PLANNERZ」。仮想空間の住宅展示場を、新築・リフォームを検討している人がアバターとして訪問し、複数のハウスメーカーの提案を受けることができる。場所・時間を問わず、未来の自宅に関する情報収集が可能になる。

「PLANNERZ」は仮想空間の住宅展示場。アバターで建築会社の説明を聞いたり、新築・リフォームに関する情報収集ができる

比較できないまま意思決定を
迫られるという課題に着目

代表取締役CEOの山田航大氏は富山県出身で、富山大学卒業後は地銀の銀行マンになった。創業の1年前にVR事業で独立し、ハウスメーカーの商談現場でのVR導入の支援を開始。現場での様々な課題、そしてユーザー視点に立った住宅購入支援の必要性を痛感するとともに、可能性も感じていた。そしてアプリ開発の技術者とともに、ModelingXの創業に踏み切った。

同社が住宅×メタバースに着目した理由について、山田氏は住宅購入検討者側、ハウスメーカー側2つの視点から理由を語る。まず家を建てたい施主側では、住宅選びではより多くの選択肢があるにもかかわらず十分な比較できないまま意思決定を強いられていることを挙げる。広さや間取りに始まって構造、環境性能など施主にとっては調べることが多く、それぞれについて知識が浅いため、どうしてもハウスメーカーに主導権を握られがちだ。「結局ハウスメーカーに教わる形になり、なんとなく決めるケースが多いのです」。

一生に一度の大きな買い物であるうえ、注文住宅は契約時には実物が存在しない。そこで、ハウスメーカーの個性や強みを見極めるために建築済みのモデルハウスを見に行きたいが、それぞれを訪問して「面談シート」を記入し、営業担当者から話を聞く、というプロセスを踏むとなると、複数社の比較は簡単ではない。

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