新田八朗・富山県知事 新成長戦略でウェルビーイング先進地域へ

2022年11月で就任3年目に入る新田知事は、喫緊の課題に対応するため、富山県総合計画を補完する「富山県成長戦略」を策定。そのキーワードは、「真の幸せ(ウェルビーイング)」。県民の主観的な幸福度を上げ、富山県をウェルビーイング先進地域にすることで、人材集積と新産業創出を図ろうとしている。

新田 八朗(富山県知事) 取材は、新型コロナウイルス感染症対策をとり、ソーシャルディスタンスを十分に保ち行われた(2022年10月5日)

――現在、富山県として重点的に取り組まれている戦略や、施策についてお聞かせください。

私の前職は、民間企業の経営者です。知事の仕事にもそのキャリアを生かそうと、「県民目線」「スピード重視」「現場主義」の3つを運営の基本スタンスにしています。現在、2020年の知事選の公約で掲げた8つの重点施策、①産業・経済、②女性活躍・子育て、③医療・介護、④デジタル化、⑤農林水産、⑥多様性、⑦人材育成、⑧魅力向上の実現に向けて、88の具体策に取り組んでいるところです。

本県では「富山県総合計画」が進行中ですが、この計画は10年スパンで立てた計画であるため、パンデミックやデジタル化など、近年の急激な社会の変化に対応できていないことが課題でした。そこで、重点的にスピード感をもって取り組むべき新たな課題について総合計画を補完する戦略として、「富山県成長戦略」を、2022年2月に新たに策定しました。

「富山県成長戦略」の6つの柱

出典:富山県

 

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