有畜複合の循環型有機農業で、富山の里山を繋ぐ

立山連峰を望む里山で、「有畜複合循環型有機農業」を実践する土遊野。東京から移住した両親の後を継ぎ、平飼い養鶏や棚田での有機米づくり、加工品の製造販売などに挑戦する。「作り手と食べ手の距離を近づけたい」と語る河上代表に、農業の現状や今後の展望を聞いた。

河上 めぐみ(土遊野 代表取締役)

里山に広がる資源を活かした
「有畜複合循環型有機農業」

富山駅から車で約40分の中山間地域にある富山市土(ど)。この美しい棚田が広がる里山で、家畜を育てながら「有畜複合循環型農業」を実践しているのが農業法人「土遊野(どゆうの)」だ。2千羽の鶏を平飼いし、鶏糞から作った有機肥料を使って、米や野菜、小麦、そばを栽培する。そして、米や野菜の残渣が鶏の餌となり、鶏糞を堆肥として土に還し、米や野菜づくりに活かしている。

土遊野は水稲、飼料用米、野菜・そば・小麦を合計約30haで生育

「農薬や化学肥料は一切使わず、作物の生産や養鶏に必要な資源はほとんど農場内で賄っています。こんなにも様々な生き物が育ち作物が収穫できる場所を、『限界集落』というマイナスのイメージのある言葉で呼ばれていることに納得がいかなくて。どんな命も無駄にせず、資源を最大限に活かすことで、豊かな暮らしを送ることは十分可能です。そんな里山の可能性を伝えるため、2015年に両親から土遊野の経営を引き継ぎました」と代表取締役の河上めぐみ氏は話す。

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