足利銀行/めぶきFG グループを挙げて共通価値の創造へ
2025年に創業130周年を迎える足利銀行。創業以来、名前を変えることなく地域に根差した営業を続け、2016年には茨城県の常陽銀行と経営統合し、めぶきフィナンシャルグループを発足。両行の強みを最大限に生かし、経済的価値、社会的価値の両面から企業価値向上に取り組んでいる。

清水 和幸(足利銀行 取締役頭取、
めぶきフィナンシャルグループ 取締役副社長)
明治時代の創業以来
地域に根差し続ける
足利銀行は、現在の足利市と佐野市の一部、そして群馬県桐生市の一部を郡域としていた当時の足利郡足利町で誕生した。明治時代には、民間資本ながら国法に基づき設立され銀行券(お札)を発行することができた「国立銀行」と呼ばれる銀行が数多く生まれた。現在の都市銀行、地方銀行のほとんどがそれら国立銀行の流れを汲みつつ、合併や買収等で創業当初の名称を変えている。
そうした中で、主に繊維産業を営む地元有志によって「私立銀行」として発足した足利銀行は、大正時代から戦前までに複数の合併や買収を行いながら、地域における有力銀行として強固な経営基盤を構築し、創業時から名前も変わっていないという稀有な存在だ。取締役頭取の清水和幸氏によれば「当行設立当時の足利地方では織物業が飛躍的な発展を遂げており、特に輸出向け織物生産の需要が伸びていた。資金需要が著しく増加している中で、事業の多角化や資本の充実を望む地元織物業者たちによってできあがったピープルズバンクと言える銀行」だ。
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