「創発の場」から地域と社会を活性化 NTT西日本小林充佳社長

NTT西日本は近年、地域創生事業に注力しており、共創ラボ「LINKSPARK」や「地域活性化推進活動(ビタミン活動)」などを通じ、地域課題解決のためのDXや価値創造を行ってきた。小林充佳社長に取り組みの成果や今後のビジョンを聞いた。

小林 充佳(NTT西日本 代表取締役社長 社長執行役員)

地域を活性化し産業を効率化する
新バリューチェーン構築に挑む

――現在の経営環境をどう見ていますか。

コロナ禍の影響もあるかもしれませんが、確実に個人の価値観は変わってきています。特に若い人たちは、経済的な豊かさよりも心の豊かさや自分らしさを追求するようになりました。企業もまた、社会の役に立つことをめざさなければ存続が難しくなりつつあります。個人も企業も変革を求めていて、その変革をDXでお手伝いすることが当社のミッションだと思っています。

その拠点が共創ラボ「LINKSPARK(リンクスパーク)」です。当社の専門人材や、先進的な技術や知見を持つパートナー企業と連携して、お客さまのDXの推進や新たな価値創造をサポートしています。大阪から始めて名古屋と福岡にも展開しており、約2年間で500件ぐらいの実例ができました。そのうち3分の1は自治体からのご依頼で、商店街を活性化したいとか、観光ビジネスを盛り上げたいといったご相談を受けています。大学から、学生の退学を食い止めたいといったご相談もあります。LINKSPARKを通じてさまざまなデータを収集して解析することで、社会課題を解決するための新しい価値が次々と生まれています。

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