成田ふぁーむ 「のせすく」で有機農業を広げ、地域活性
大阪府最北端の能勢町で、サブスクリプション型の「のせすく」というサービスで有機農業を広める新しい動きが始まっている。放送作家から農家に転身して「成田ふぁーむ」を営む成田周平氏は、CSA(地域支援型農業)を通したコミュニティづくりを模索する。そのユニークな取り組みと、今後のビジョンを聞いた。
有機野菜のサブスク販売は
消費者・生産者双方にメリット
大阪府最北端に位置する能勢町で、成田周平氏が営む「成田ふぁーむ」。その特徴は、単に有機野菜を育てていることではない。能勢という地名と絡めたサブスクリプション型の「のせすく」というサービスを導入している点だ。
「のせすく」は、契約している消費者に6月から12月までの7カ月間、月2回5品目の野菜セットを届けて、月額3000円。街中の有機食品店で買うよりかなりおトク感がある。早ければ朝採れ野菜が夕飯の食卓に並ぶ新鮮さに加え、何より生産者の顔が見えることが、消費者にとっては大きな安心感につながる。一方、生産者の視点で見れば、流通業者の都合による価格変動がなく、安定収入を見込めるのはありがたい。また、通常の流通ルートには乗せられない「規格外野菜」を無駄にしないで済むのも大きなメリットだ。
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