ビジネスチャットのChatwork 目指すは、日本の中小企業の経営インフラ

コロナ禍で急速に普及したツールの１つ、ビジネスチャット。様々なサービスが乱立するなかで、中小企業向けビジネスチャットの国内シェアトップ^（※1）に立つのが、ユーザー数476.1万（2021年12月末日時点）を誇る「Chatwork」だ。同サービスを運営するChatworkは、中小企業の経営インフラ化を目指している。

山本 正喜（Chatwork株式会社　代表取締役CEO）

コロナ禍で一気に浸透し始めたリモートワーク、テレワーク。日本生産性本部が2021年10月に行った調査では、テレワークの実施率は22.7％で、「一定程度の定着が見られる」としている。この環境変化を追い風にユーザー数を伸ばしているのが、大阪発のChatworkだ。主力サービスは社名と同名のビジネスチャットツール「Chatwork」で、ユーザー数は476.1万、導入社数は34.3万社（2021年12月末日時点）にのぼる。ビジネスチャットツールは国内外に多数あり乱立状態だが、国内シェアは1位だ。その強みはどこにあるのか？　同社の成り立ちから振り返る。