カスミ スーパーマーケットの枠を超え新たな価値を提供

茨城県をベースに、関東で187店のスーパーマーケットを運営するカスミ。顧客が喜ぶことを社員一人ひとりが考え、仲間とそれらを一緒に実行していく「ソーシャルシフト経営」を軸に、地域に根ざした店舗展開を目指している。2022年度には注目のニューフォーマット店舗もオープンする同社の戦略に迫った。

山本 慎一郎(株式会社カスミ 代表取締役社長)

食品の提供業に回帰し、
地域に寄り添うことを目指し戦略転換

1961年に霞ストアーとして創立し、以来、地域に根ざしたスーパーマーケットとして着実な成長を遂げてきたカスミ。

茨城を中心に1都5県で店舗展開

当初はカスミグループとして事業の多角化を進めていたが、2000年頃より戦略を転換している。

「多角化によるシナジーは確かにありましたが、我々は日々の生活に根ざした食の提供業へ経営資源を集中することによって、より地域に貢献ができると判断しました。スーパーマーケットは全国的なチェーン展開をするGMSとは異なり、食品を核とした購買頻度の高い品揃えを、地域のお客さまにお届けすることが特徴です。そのためには、フードマイレージに基づいたサプライチェーンの構築や、もっと食の専門業として地域に寄り添う必要性があるとの認識から、戦略を転換しました」

こうして、「地域に寄り添う食の専門業へ」という戦略方針が定められ、カスミはソーシャルシフトな経営へと社内組織の刷新を図っていくことになった。

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