アートと科学を融合させるドルビー 30年ぶり、大技術革新が進行中

米サンフランシスコに本社を置くドルビーは1965年の設立以来、長年にわたってエンターテインメント分野で映像・音響技術の革新を続けてきた。近年は画期的な映像・音響技術のドルビービジョンとドルビーアトモスを通じ、世界のエンターテインメント体験を激的に変化させている。

大沢 幸弘 Dolby Laboratories 日本法人社長
(兼)東南アジア・太平洋州統括

映画や映像機器でおなじみの企業
音響・映像の技術革新が進行中

ドルビーラボラトリーズ(Dolby Laboratories、以下ドルビー)は1965年に、レイ・ドルビー(Ray Dolby)によってロンドンで設立された。その後はアートと科学を結びつけるテクノロジーカンパニーとして、映像と音響技術の革新を続けてきた。

ドルビーの技術は映画や音楽、放送、ゲームなど世界中のエンターテインメント業界で広く使用されている。現在は世界の20か国以上に拠点があり、国内では2007年にドルビー日本支社がドルビージャパンに移行した。ドルビーの日本法人社長で東南アジア・太平洋州統括の大沢幸弘氏は、「ドルビーは非常にユニークなビジネスモデルを持つ会社で、技術の提供を通じて最高のエンターテインメント体験へのアクセスを可能にしています」と語る。

ドルビーが2012年に発表した革新的な立体音響の「ドルビーアトモス(Dolby Atmos)」では、音が3次元空間で動き、従来のステレオやサラウンドを大きく超える臨場感を実現した。これにより、映像の中の音源の移動にあわせて、前後上下左右から音が聞こえてくるという体験ができるようになっている。

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