広島城アソシエイツ 広島城の歴史と文化を新たな観光資源に

戦国時代に築城が始まり、400年以上の長い歴史を有する広島城。2025年3月にPark-PFIによる三の丸整備等事業の第1期が完了し、カフェや土産物店などの商業施設がオープンして話題を呼んでいる。広島の観光は今後どう発展していくのか、広島城アソシエイツ事務局長の神尾正博氏に話を聞いた。

神尾 正博(広島城アソシエイツ 事務局長/
中国放送 地域連携室長)

受け継がれる歴史と文化を
後世にも伝えていくために

世界遺産の原爆ドームから徒歩15分ほどの場所にそびえる広島城。1589年に毛利輝元が築城を開始した当時は海に浮かぶ島のような場所だったが、築城を機に周辺の干拓が進む。その後、福島正則や浅野長晟らが城主を務めた時代に城下町としてにぎわい、広島の街が形作られていった。

しかし、原子爆弾の投下によって壊滅的な被害を受け、広島城も倒壊する。戦後、一帯は復興のシンボルとして整備されて中央公園となり、1958年には天守閣も復元されたが、それから60年以上が過ぎ、耐震性能などに課題があることから、広島市は2020年に広島城基本構想を策定し、広島城の魅力向上のための事業を進めている。

その中でも「三の丸整備等事業」は民間の力を生かして賑わいを創出するべく、Park-PFI(公募設置管理制度)が採用され、中国放送を代表法人とする共同事業体の広島城アソシエイツが2023年から事業を推進している。広島城アソシエイツ事務局長で、中国放送(RCC)の地域連携室長の神尾正博氏は「広島城は広島の街の起点になった場所。広島は被爆後の歴史が語られることが多いですが、400年以上前からの歴史と文化があり、それらがいまに受け継がれていることを知ってほしい」と語る。

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