対話の齟齬をなくす 図解思考とフレームワークで新たな気づき

優れたアイデアがあっても、それを具現化するためには整理をして、他者にも的確に伝えなければならない。そのための適切な方法として図解思考やフレームワークがある。知的生産研究家としてアイデアを効率よく成果物へとつなげる方法を多数提唱する永田豊志氏に、そのポイントを聞いた。

永田 豊志(知的生産研究家、起業家、株式会社ショーケース代表取締役会長、ReYuu Japan株式会社取締役)

思考法を強制変換
全て図で記録し、説明する

企業のDXを支援する株式会社ショーケース 代表取締役会長の永田豊志氏は、1990年代には雑誌や書籍、映画、アニメ、ゲームなどの企画・制作を行うリクルートの新規事業であるメディアファクトリーの立ち上げに携わり、2000年代には話題になったCGアイドル「テライユキ」のキャラクター版権ビジネスを先駆けて行うなど、クリエイティビティを起点に新たなビジネスを生み出してきた存在でもある。

2007年以降は知的生産研究家としても活動し、「図解思考」や「フレームワーク」をテーマにした著書を多数上梓し、クリエイティブやアイデアを効率よく成果物へとつなげていく方法に着眼し、研究を続けている。その理由について、永田氏は次のように話す。

「私が起業したときに見込み客や投資家に新規商品やサービスの魅力を伝える必要がありましたが苦手でした。周囲のプレゼンがうまい人を見ると図解を使って理路整然と説明していたので、自分の思考法を強制的に図解ベースに変え、テキストで書いていたメモや資料は全て図を使って記録して、説明するようにしたのです」

図解思考に切り替えたことによる変化は大きく、自分の思考をそのまま相手に齟齬なく伝えられることを実感したという。

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