「三方良し」の介護DXへ センシング技術で現場の課題解決

3Kや5Kとも表現される、介護の過酷な労働環境。中でも最も苦労が大きいとされるのが、おむつ交換などの排泄ケアだ。abaはにおいセンサーを活用した排泄ケアシステムを開発、高齢者・介護職員・介護施設の「三方良し」の実現を目指している。

宇井 吉美(aba 代表取締役CEO)

内閣府の「令和3年版高齢社会白書」によれば、日本の要介護認定者は2018年度末で645.3万人となり、それ以前の10年間で175.6万人増加している。要介護認定者数の増加に伴い、介護に従事する職員数も大幅に増加しており、2019年度の人数は210.6万人となった。これは2000年比で3.8倍の人数だ。

しかし、介護の現場は重労働・低賃金であり、離職率は非常に高く、離職者の約7割は勤続3年以内に辞めているというデータもある。今後、日本ではさらに高齢化と要介護認定者の増加が見込まれており、テクノロジーを活用した介護現場の効率化が強く求められる。

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