IoTミラーで肌分析 オルビスのパーソナライズサービス戦略
ヘルスケア領域では、「パーソナライズ」がビジネスのキーワードになりつつある。化粧品大手のオルビスは2021年からIoTデバイスを活用したパーソナライズサービスを開始。ユーザーの肌に合わせて最適な化粧品を提供し、データ活用による新事業創出も目指す。
デジタルテクノロジーの進化とともにパーソナライズドヘルスケア(PHC)への社会の関心が高まっており、コンシューマーヘルスケア領域でもPHCサービスが登場している。
大手化粧品メーカーのオルビスは2021年4月、パーソナライズスキンケアサービス「cocktail graphy(カクテルグラフィー)」をスタートした。自宅で自分の肌測定ができるIoTデバイスと専用アプリを活用して肌の状態を解析、肌の変化に合わせて毎月3本のパーソナライズスキンケア商品を届ける定期販売モデルのサービスだ。
カクテルグラフィーは、ポーラ・オルビスグループ創業100周年の2029年に向けた長期ビジョン策定を担うプロジェクトチーム「2029PJ」が開発を担当。2029PJは2019年に発足し、2020年から新規事業開発グループとして組織化されている。同グループの諸町実希氏は、サービス誕生の経緯を次のように説明する。
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