カイインダストリーズ 培った技術で医療用機器事業を拡大

貝印といえば、カミソリや爪切り、包丁などの刃物製品でよく知られるブランドだ。その製品の製造を担っているのがカイインダストリーズ。販売を担当する貝印株式会社とともに、グループの中核を担う企業である。貝印とカイインダストリーズ両社で代表取締役兼COOを務める遠藤浩彰氏に話を聞いた。

遠藤 浩彰(カイインダストリーズ株式会社
代表取締役社長 兼 COO)

BtoB事業拡大を見据えた
新しいフィロソフィー

貝印の始まりは1908年。初代の遠藤斉治朗氏が製造したポケットナイフが最初の製品だ。カイインダストリーズは1992年に貝印株式会社の製造部門が統合されて設立された企業で、設立以来、貝印ブランドの刃物製造を担っている。

遠藤氏が貝印およびカイインダストリーズの代表取締役兼COOに就任したのは2021年。最初に取り掛かったのが、2018年策定の中期経営計画を踏まえた、KAIグループ全体の理念体系「KAI Philosophy」の見直しだ。「中計では、カイインダストリーズが手がける医療機器事業を優先事業の1つに掲げました。BtoCは私たちの事業の中で大きな割合を占めていますが、医療機器事業は対象が医療従事者というBtoBです。工業用の特殊刃物もやはりBtoBの側面が強く、もともと定めていた企業メッセージの見直しが必要だと考えました」と遠藤氏。

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