数字で見る デジタルヘルス投資 世界で440億ドルに

コロナ禍を契機に加速する、医療・ヘルスケア領域のDX。消費者の意識変化も相まって、オンライン診療や健康管理アプリを中心に、幅広い商品・サービスに需要が生まれている。国内外の市場動向から、今後のヘルスケアDXの焦点を分析する。

コロナ禍を契機に、医療・ヘルスケア領域のDXが加速している(画像はイメージ)

2020年以降の新型コロナウイルス感染症の拡大は、病床逼迫に伴う入院難民や自宅療養者の発生および対応や、ワクチン接種関連業務の遅れなど、医療・ヘルスケア領域における日本のさまざまな課題を浮き彫りにした。必要なときにいつでも検査や治療を受けられる仕組みや、迅速にデータを収集・解析・利用することの重要性が改めて認識されたと共に、デジタル技術を活用した新しい医療・ヘルスケアサービスの需要が急拡大した。

図1 へルスケア産業(公的保険外サービスの産業群)の市場規模(推計)

出典:経済産業省

 

例えばオンライン診療は、2020年の診療報酬改定に加えてコロナ禍下の時限的な措置として初診からの適用が解禁され、導入医療機関が全国で拡大した。健康管理などのためのウェアラブルデバイス・アプリの利用も着実に広がっている。MMD研究所が2021年10月に実施した「ヘルスケアアプリと医療DXに関する調査」では、医療・ヘルスケアアプリ利用経験者のうち約4割が、新型コロナ流行期にアプリを利用開始したと回答している。

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