B to Bモデルを基盤に派生 ベンチャーと大手のサービス共創
世の中の多くの事業構想はプロジェクトの形を成さぬまま、社会実装は未達に終わる。ヘルスケアの構想も例外ではない。そこで、成功事例のビジネスモデルに焦点を当て、ヘルスケアマーケティングの視点から事象を問い質し、ヘルスケアビジネスの社会実装に求められる要点を検証する(全6回シリーズ)。
シリーズ第2回は、ベンチャー企業が開発したサービスが大手企業の商圏を再定義し、地域を活性化させていく事例をもとに、B to Bモデルの派生型「B with Bモデル」を解説する。
ヘルスケアビジネスにおいて、小さな企業が大きな企業に劣ることは決してない。ベンチャー企業や中小企業のシーズ育成への熱量(真実をもって言い換えれば、それにしか集中できない経営事情)と、経営判断の早さ、そこに集まるメンバーの求心力が、ヘルスケアの事業開発では優位に働いていると感じる。ときに、いくつもの事業が林立し、企業内競争と企業内政治で揺れる大企業ならではの遅々散々とした事態をカバーするため、ベンチャー企業にヘルスケアの事業開発フェーズを託すシーンをよく見かける。ベンチャー特有の外で“種蒔き”する外交的経営が、ここに際立つ。そして、この活動が大手企業の商圏を再定義し、企業と地域を未来に導くヘルスケアビジネスのエコシステムを回していく。
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