旅と学びの協議会 異業種連携で旅行の新しい価値を共創、発信
ANAホールディングスは2020年に、有識者らと共に「旅と学びの協議会」を設立。旅の効用を科学的に検証しながら、新しい旅のプログラム開発に取り組んでいる。特に若い世代の人材育成の観点から、学びの機会としての旅を浸透させることを目指す。
「VUCAの時代」に必要な
「21世紀型スキル」を伸ばす
「旅と学びの協議会」は、旅の効用を、「体感」や「イメージ」にとどまることなく、教育学や幸福学、観光学の視点から科学的に検証して、広く発信することを目的に設立された。
「若い世代は、あまり旅行に行かない傾向があります。経済的な理由もありますが、Z世代はかけた時間に対する効果を求める『タイパの世代』といわれ、旅の『タイパ』に疑問を持っていることもあると思います。このような中、私たちは、新しい旅のありかたを提案することで、価値と需要を創出しながら、次世代教育や人材育成にも貢献したいと考えています」。
ANAホールディングス未来創造室、新規事業開発部マネージャーで、「旅と学びの協議会」事務局長の松本英明氏はこう語る。変化が激しく未来予測が困難な「VUCAの時代」、創造力や主体性、行動力、レジリエンスといった、従来とは異なる「21世紀型スキル」が求められている。留学や海外赴任生活に加え、世界の約40ヵ国を旅した経験を持つ松本氏は「『コンフォートゾーン』を抜け出して未知の経験をすることが、自己理解や成長につながるケースが多いと感じる」と言う。
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