DAZZLE 没入型の演劇イマーシブシアターの常設劇場を開設

ダンスカンパニーのDAZZLEが、東京・お台場に秘密クラブを模した常設劇場を開いた。小さな部屋ごとに同時進行するパフォーマンスを観客が見て回る、これまでにない体験を提供する。新しいライブエンタメの形であるイマーシブシアターに、様々な将来の可能性を見ている。

飯塚 浩一郎(株式会社DAZZLE 代表取締役)

新型コロナウイルス感染症の流行で大打撃を受けたのが、演劇や音楽、舞踏などのライブエンタテインメント業界だ。そのような状況の中、ダンスカンパニーのDAZZLEは、2021年6月に東京・お台場のショッピングモール、ヴィーナスフォートに常設の劇場を立ち上げた。没入型の演劇体験を提供する、イマーシブシアターの劇場としては、日本で初めての常設劇場となる。株式会社DAZZLE代表取締役の飯塚浩一郎氏に、その狙いや今後の見通しを聞いた。

常設劇場で内外の観客を集める

「劇場」とはいっても、舞台と客席が分離している従来型のホールではない。出演者と観客は同じフロアにおり、観客は会場内の複数の小部屋を自分で移動しながら目前のダンスやドラマを見る、時には参加することになる。上演している題目は「Venus of TOKYO」で、秘密クラブで開催されるオークションに関連して発生する様々なドラマを見ていく。会場での鑑賞のほか、オンラインで視聴するチケットも販売している。リアルタイムでストーリーが進行する中、1回で全ての部屋のエピソードを見ることはできないのと、マルチエンディング・シナリオであることから、リピーターも多いという。

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