シリアスレジャーから構想する 新しい余暇の過ごし方と社会参画

仕事ではなくあくまで趣味として、音楽やスポーツ、ボランティアなどに真剣に打ち込む人は増えている。このような楽しみ、「シリアスレジャー」とその周辺には、どのような事業機会があるのだろうか。魅力的な地域づくりのコンテンツとしても注目されるエンタメの新しい視点を紹介する。

2021年4月に『「趣味に生きる」の文化論』(宮入恭平氏との共編著、ナカニシヤ出版)を上梓した。この本では「楽しみ」を捉える理論的観点として、「シリアスレジャー」を用いている。もともと余暇研究(レジャースタディーズ)で用いられてきたシリアスレジャーとは、一体どのような概念だろうか。シリアスレジャーを応用することで、エンタメ事業のどんな姿が見えてくるだろうか。以下で考察してみたい。

シリアスレジャーとは何か

シリアスレジャーはカナダの余暇研究者ロバート・ステビンスが1982年の論文で提唱した概念である。シリアスは「真剣な」「本気の」という意味であり、アマチュアや趣味人が余暇活動に打ち込む様子を表している。詳しい定義は次の通りである。

「アマチュア、趣味人、ボランティアの中核的な活動を組織立てて追求すること。彼・彼女らにとって大変価値があり、面白く、充足をもたらすものであるため、典型的な場合として、専門的な技能、知識、経験を組み合わせて習得し、発揮するレジャーキャリアを歩み始める。」

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