B Corp取得のファーメンステーション 独自技術で実現する循環型社会

循環型社会の構築を目指し、B Corp認証を取得したスタートアップのファーメンステーション。未利用農産物や食品加工の残渣などアップサイクルし、事業性と社会性の両立で実績を出している。事業と理念、そして、インパクト投資を受ける側、投資先企業としての考えを聞いた。

酒井 里奈(ファーメンステーション 代表取締役)

ファーメンステーションの事業を支えるのは、その名の通り、独自に開発した発酵(fermentation)技術である。具体的には、休耕田で育てられた米や、食品・飲料加工から出る残渣などの未利用資源を活用し、麹・酵母などを使って発酵させて作るエタノールや、発酵過程で生じる発酵粕由来の原料を製造販売。エタノールは香水、アロマ製品や衛生用品に、米発酵粕はスキンケアやボディケア製品などに使われている。

製造した素材を化粧品メーカー等へ販売するほかに、「素材を使ったオリジナル自社製品の製造販売、顧客企業とともに新素材を作る共同研究開発、顧客企業のOEM商品開発という、4つの事業を展開しています」と話すのが、ファーメンステーション代表取締役の酒井里奈氏だ。金融業界を経て、東京農業大学で発酵と微生物学を学んだ後同社を起業。最初に手掛けたのが、岩手県奥州市の休耕田で育てた米からエタノールを製造するプロジェクトだったことから、同社は現在も東京都と岩手県に拠点を置いている。

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