訪日客と各地をつなぎ、圧倒的に高品質で深い日本文化体験を提供

訪日旅行客に向け、日本各地の文化や自然体験を提供するサービス「Deeper Japan」が人気だ。人間国宝級のプロフェッショナルをホストに、こだわり抜いた最高の体験を企画・商品化している。運営を担うディーパートラベル代表の石川光氏に、同サービスの開発経緯や今後の事業構想を聞いた。

石川 光(ディーパートラベル株式会社 代表取締役)

相撲の稽古や日本刀鍛錬など
日本の深い文化体験を提供

コロナ禍で大きな打撃を受けた観光業界に、ようやく明るい兆しが戻ってきた。訪日旅行客向けに、日本各地の文化や自然体験を提供するサービス「Deeper Japan(ディーパージャパン)」を手掛けるディーパートラベルでも、予約数がうなぎ上りだという。「このところ、顧客担当チームは目の回るような慌ただしさです」と同社代表の石川光氏は語る。

Deeper Japanでは、首都圏、京都・大阪、金沢・加賀、広島・瀬戸内、北海道、陸前高田などを舞台に、伝統工芸・芸能、食文化、音楽、武術・武道、自然、宗教・信仰など、多彩なジャンルのメニューを常時100種以上用意。英語をはじめとする7カ国語の通訳ガイドが同行し、深い体験が得られるようサポートする。

「人気メニューの1つは、相撲部屋の朝稽古見学です。もともと大相撲のチケットは取りにくい上、お客様の日本滞在時期と取組のタイミングが合うとは限りません。そうした場合に、日本でしか会うことができない力士たちを見ることができる朝稽古の見学が非常に喜ばれています。また、日本刀鍛錬の工房見学も好評です。原料の玉鋼を砂鉄からつくり出す約1400年以上続く日本古来の製鉄法や、武器としてのイメージが強い刀が神事に使われる大切なアイテムであり、『守り刀』として花嫁に贈られる習慣があったことなど、日本人にとっても興味深い話を職人から直接聞ける貴重な機会を提供しています」(石川氏)

Deeper Japanの特徴は、観光客を受け入れる「体験ホスト」全員が、人間国宝などの一流のプロフェッショナルである点だ。「ちょっと詳しい」程度のアマチュアによるプログラムも多数紹介される旅行口コミサイトのようなサービスとは一線を画している。さらに、少人数制を徹底しているのもDeeper Japanの特徴だ。

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