観光業界の脱炭素に向け、CO2排出量算定ツールを開発
東武トップツアーズは大阪・関西万博の開催を機に脱炭素に向けた取り組みを加速するべく、観光業界に特化したCO2排出量算定ツールを開発。移動や宿泊に伴うCO2排出量を可視化し、顧客に環境負荷の少ない旅程を提示できるようになる。その開発経緯を、教育事業推進部の福田氏と竹内氏に聞いた。
大阪・関西万博に向けて
観光業界の脱炭素を推進
観光業界においても、脱炭素は喫緊の課題となっている。2025年の大阪・関西万博をにらみ、観光業界の脱炭素に向けた取り組みを支援するのが、東武グループの旅行会社である東武トップツアーズだ。同社は2022年9月、バックキャストテクノロジー総合研究所と共同で、観光業界に特化したCO2排出量算定ツール「Decarbonising Tourism System(DTS)」を開発した。これまでにも自動車やバスを利用した際のCO2排出量を可視化するツールは多数提供されているが、宿泊施設などと連携した観光分野の可視化ツールの開発は世界的にも珍しい取り組みだ。
「日本の観光業界では、鉄道や航空会社などの一部の事業者で脱炭素の取り組みが進められていますが、宿泊業者や観光施設、バス会社などは中小事業者が多いため、他の業界に比べて取り組みが十分ではありません。中小事業者にとってCO2排出量算出に関わる人的・経済的負担が大きいことが、脱炭素の遅れを助長する要因となっています」と東武トップツアーズ教育事業推進部専門部長の福田正治氏は語る。
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