日本各地の地域資源を生かしたサステナブルツーリズムを推進

インバウンド旅行のコンサルティング事業を手掛けるTricolageは2022年12月、持続可能な観光の国際基準・GSTCのツアーオペレーター認証を日本で初めて取得。今後はサステナブルツアーの開発支援を行うとともに、国内のサステナブルツーリズム普及に向け、他事業者の認証取得も後押ししていく。

吉田 史子(Tricolage株式会社 取締役COO)

日本のサステナブルツーリズムの
推進者を目指し起業

Tricolage(トリコラージュ)取締役COOの吉田史子氏は、もともと富裕層インバウンド向けツアーのコーディネート業務に携わっていたが、送客する先の地域へしばしば負担をかけていると思うことがあり、観光の現状に疑問を抱くようになった。2020年以降のコロナ禍でインバウンド客が激減したことをきっかけに、旅のあり方についてじっくり考え直したという。

「インバウンドに日本の魅力の本質をしっかりと伝え、観光地にも貢献できる旅を提案していきたいと考えるようになり、前職の同僚のベンジャミン・ウォン(Tricolage代表取締役CEO)とともに、Tricolageを設立しました。当社ならではの役割を探し求めるうち、ヨーロッパを中心に、旅行者だけでなく訪れる地域、地球そして業界のニーズを捉え、社会・経済・環境への影響を十分に考えたサステナブルツーリズムが浸透しつつあることを知り、日本ではまだあまり知られていないサステナブルツーリズムの推進者になろうと考えました」(吉田氏)

「日本と世界の持続可能な観光を推進する」というミッションを掲げる同社がまずチャレンジしたのは、世界のサステナブルな観光認証の中でも最も厳格な基準が定められているものの一つであるグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)のツアーオペレーター認証の取得だった。2022年12月、同社は日本の事業者として初めて、GSTC認定の第三者国際認証機関であるコントロールユニオン社より、同認証の取得に成功した。

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