クアンド レガシー産業の現場をITでアップデートする

建設業、製造業、設備メンテナンス業などのレガシー産業の非効率を解消すべく、現場向けの遠隔支援ビデオ通話アプリ「SynQ Remote」を提供しているクアンド。「現場で働く人たちのナレッジを、新たな価値に変換することを目指す」と語る社長の下岡氏に、サービス開発の経緯や今後の事業構想を聞いた。

下岡 純一郎(株式会社クアンド 代表取締役CEO)

現場仕事に特化した
遠隔支援ビデオ通話アプリ

1901年に官営八幡製鉄所が操業を開始して以降、繁栄と衰退を経験してきた北九州。この地に根付く産業を、ITの力で新たに生まれ変わらせようとしているのが、スタートアップのクアンドだ。同社が提供する「SynQ Remote(シンクリモート)」は、現場仕事に特化した遠隔支援ビデオ通話アプリ。PCやスマホにアプリをインストールするだけで、現場の映像を中継しながら、簡単かつ正確に指示や確認などのやりとりができる。

「SynQ Remote」の使用イメージ。現場映像のリアルタイム共有のほか、声に出した指示をテキスト化する音声文字変換、お互いに示したい箇所を画面上で指示できるポインタ機能などを搭載している

「建設業や製造業など『現場のある産業』の本質的な課題は、『技術のブラックボックス化』にあります。オフィスワーカーであれば、わからないことはGoogleで調べたり、Zoomで誰かに聞くなどして、足りない知識をすぐに補完することができます。しかし、現場仕事の多くは、個人の経験や知識を頼りとしてきました」とクアンド代表の下岡純一郎氏は語る。

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