オリエンタルカーペット 積極コラボで「山形緞通」ブランドを確立
昭和の初めに中国から職人を呼び寄せて技術を習得し、山形県山辺の地に羊毛を使った緞通製造技術を根付かせたオリエンタルカーペット。厳しい時代を乗り越え、「山形緞通」という地名を冠に持つブランド緞通として国内外に知られるまでに育て上げた、代表取締役社長の渡辺博明氏に話を聞いた。
渡辺 博明(オリエンタルカーペット株式会社 代表取締役社長)
国内初の緞通製造技術導入
マーセライズ加工技術も確立
オリエンタルカーペットの始まりは1934(昭和9)年に設立された「ニッポン絨毯製造所」。創業者の渡辺順之助氏は、現在の代表取締役社長である渡辺博明氏の義理の祖父にあたる。立ち上げの理由は、山形県の山辺という小さな村(現在は山辺町)で、女性たちが安心して働ける場を創出したいという思いだった。1935年に中国から7人の絨毯職人を招へいし、2年2カ月をかけて、国内初の羊毛を原料とした緞通製造技術導入に成功した。

職人の手作業から生み出される山形緞通
「日本には、江戸時代が起原である大阪の堺緞通、兵庫の赤穂緞通、佐賀の鍋島緞通という日本三大緞通がありますが、私たちは昭和に入ってから独自で絨毯づくりを始めたため産地形成には至りませんでした。すべてをインハウス、つまり一貫管理でものづくりをやらざるを得なかったんです。しかし、恵まれた環境ではなかったことが逆に、高い品質を保ち続けることができるバックボーンとなりました」と話すのが、現社長の渡辺氏だ。
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