やまがたさくらんぼファーム 6次産業化で「リスクに強い農業」を実現

生産・販売・観光・加工・飲食の5本柱による高付加価値経営により、全国から多くの観光客を集めるやまがたさくらんぼファーム。だが、その歩みは平坦ではなかった。債務超過からの事業再建、震災、そしてコロナ。度重なる危機をチャンスに変えながら、同社はどのように事業発展を遂げてきたのか。

矢萩 美智(株式会社やまがたさくらんぼファーム オーナー兼
取締役会長)

果樹生産からカフェ運営まで
5本柱で事業を展開

やまがたさくらんぼファームは、天童市を拠点とする観光果樹園運営企業だ。さくらんぼを中心に桃・ぶどう・西洋なし・りんごなどを栽培し、県内最大級の観光果樹園「王将果樹園」を営む。強みは、生産にとどまらない事業構造にある。果樹の「生産」、直売やECを含む「販売」、果物狩りの「観光」、ジュースやゼリーなどの「加工」、併設カフェ「oh! show! cafe」による「飲食」――この5本柱を一体で運営することで、天候や需要の変動に強い高付加価値経営を実現してきた。

左/直営ショップ&カフェの外観 右/カフェで5~7月限定販売の「さくらんぼパフェ」

だが、この姿にたどり着くまでには、幾多の危機があったという。果樹農家の3代目として大学卒業後に帰郷した矢萩美智氏が引き継いだのは、想像以上に厳しい経営だった。

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