BIH 次世代電池技術で地域活性化を目指す
BIHは次世代電池の開発と製品化を事業の柱とする山形大学次世代電池研究室発のスタートアップ。研究室に蓄積された知見や技術を軸にした事業で交流人口の増加や雇用の創出も見据え、「地元・山形に若者が残る強みの一つ」にすることを目指す。BIH代表取締役の長谷川貴一氏に訊いた。
長谷川 貴一(株式会社BIH 代表取締役)
発火や破裂のリスクを低減
ゲル状の電解質を使う半固体電池
スマートフォンやノートパソコンなど、身近なモバイルデバイスに欠かせないリチウムイオン電池(LiB)。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)などの新エネルギー車(NEV)にもLiBが使われ、その性能向上がNEVの普及、ひいては脱炭素化の促進につながっていく。しかし、LiBはエネルギー密度の高さゆえに、強い衝撃が加わったり、極度の高温にさらされたりすると発火や破裂の恐れがある。この課題を解決するべく、安全性を高めたLiBの開発と製品化に取り組むのが、長谷川貴一氏が2019年に立ち上げたBIHだ。社名は「Battery Innovation Hub」の頭文字とした。
「LiBには、正極、負極、電解液、セパレーターという主要な4部材があり、それぞれに様々な種類があります。たとえば正極の材料にもいろいろな種類があり、これらを変えることで電池性能が変わる。この組み合わせ設計の技術やノウハウを山形大学次世代電池研究室が蓄積していることが一番大きな強みだと考えています」
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