環境負荷低減、衣料品循環を目指す2つの名門 クミアイ化学工業 VS.日本農薬
農薬メーカーでは、世界的な人口増加や気候変動など大きな事業環境変化に対応し、農業生産効率化と安定化、食糧の安定供給に向けてさまざまな取り組みが進む。専業メーカーとして国内トップのグローバル企業2社は今、どのような未来図を描くのか。
農作物の品質維持や収量安定化、食料の安定的供給に欠かせない農薬だが、世界人口の増加や気候変動などを背景に、各メーカーが抱える課題は数多い。グローバル市場を主戦場とする国内メーカー大手2社、クミアイ化学工業と日本農薬は、より安心・安全な農薬の製造と、食料生産を始めとする人類の課題解決にどう向き合っていくのか。
クミアイ化学工業は、農薬を製造していた柑橘同業組合を前身に、1949年、当時の静岡県清水市にて庵原(いはら)農薬として発足。1959年に国産農薬第1号となった殺菌剤「アソジン」は、1965年発表の殺菌剤「キタジン」とともにヒット商品となった。1968年、東亜農薬との経営統合に先立ち「イハラ農薬」から現社名に商号を変更、本社を東京へ移転し、日本最大級の農薬メーカーとなった。1974年のブラジル拠点設立を皮切りに海外進出を開始、今日、米国、欧州、韓国、上海等を拠点に50か国以上に製品を販売し、海外売上比率は2025年10月期で59%に達する。
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