山陰合同銀行 リスキリングで「全員コンサル」の実現へ

鳥取県の金融機関でシェアトップを誇る山陰合同銀行。島根・鳥取両県のほか、山陽、兵庫・大阪までカバーする広域店舗展開が特徴だ。同行は女性活躍推進に力を注いでおり、2024年には創設以来初の女性の代表取締役に吉岡佐和子氏が就任した。現在の事業戦略と人材育成について、吉岡氏に聞いた。

吉岡 佐和子(株式会社山陰合同銀行 代表取締役専務執行役員 鳥取営業本部長)

ボトムアップのアプローチで
策定した新中期経営計画

山陰合同銀行は「地域の夢、お客様の夢をかなえる創造的なベストバンク」という経営理念のもと、長期ビジョン「No.1の課題解決力で持続的に成長する広域地方銀行」の実現に向け、2024年度から新たな中期経営計画に取り組んでいる。

「今回の中期経営計画の特筆すべき点は、経営陣や本部の部長だけでなく、公募で募った若手行員や支店長も参加し、約1年前から『当行のミライを考える会』と名付けた会議を開催して策定したことです。従来の中計は、経営陣と本部の部長たちが閉ざされた中で決めていました。しかし、今回は一般行員と役員が同じテーブルにつき、10年後の当行の将来像や価値観について議論し、ボトムアップのアプローチで策定しました」と代表取締役の吉岡佐和子氏は語る。10年後の同行が目指す財務目標としては、ROE8%以上、当期純利益400億円を設定。また、そこからバックキャストして考え、新中計の最終年度である2026年度の目標はROE6%以上、当期純利益235億円と設定した。事業戦略としては、「課題解決による成長戦略」と「DX戦略」を両輪に、「構造改革・人的資本戦略」と連動させながら企業価値を高め、株主価値向上を目指す。

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