トム エディブルフラワーの製造を、奥出雲町の地域産業に

皿に彩りを与えるエディブルフラワーは、食べることもできて栄養価も高いことから、国内外でその注目度は増している。乾燥食用花の分野で国内生産量トップを誇る企業は島根県奥出雲町にあるトムだ。自然豊かな地域で育てることや、地域と連携して製造することに強いこだわりをもっている。

八澤 豊幸(有限会社トム 代表取締役社長)

「環境王国」奥出雲町で
エディブルフラワーを製造

島根県奥出雲町を拠点にドライエディブルフラワー(乾燥食用花)の製造・販売を行うトム。バラやビオラ、カーネーションなど食卓を彩る色彩豊かな花を扱い、業績を伸ばしている。

奥出雲町は、優れた自然環境と農業のバランスが保たれ、安心できる農作物の生産に適した環境地域として「環境王国」に認定されている。この地でエディブルフラワー(食用花)の栽培を行い、商品を生み出している同社代表取締役社長の八澤豊幸氏は、思いがけない出来事から事業に取り組むようになったという。

「前職は電子部品の検査を行う企業の会社員でした。その会社が広島でエディブルフラワーのせんべいを出していた喫茶店を運営するトムを買収し、自社で食品事業を始め、私は食品部門の統括に任命されました」

未経験の仕事ながら試行錯誤を繰り返し、やりがいを感じていたが、2014年に会社は倒産してしまう。そのときに八澤氏はエディブルフラワーの仕事を続けたいと実感したと話す。

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