浜田あけぼの水産 漁業に特化して黒字化、ノドグロ漁獲量トップクラスへ

2011年に企業再生支援を受け、リスタートを切った浜田あけぼの水産。その翌年から黒字化に成功し、現在は所有する島根県浜田市の2船団と山口県下関市の1船団の3船団合計ではノドグロ漁獲量日本トップクラスにまで成長した。その要因や今後の戦略について、代表取締役の室﨑拡勝氏に話を聞いた。

室﨑 拡勝(株式会社浜田あけぼの水産 代表取締役)

企業再生による再出発
漁業に特化した企業へ

浜田あけぼの水産の前身である室崎商店は、1924年(大正13年)に創業した。木材事業や自動車運輸業、島根の地場産業「石州瓦」の製造など幅広く事業を展開していたが、時代の変化とともに売上が減少し、事業を縮小。2011年に企業再生支援機構に再生支援を申し込み、漁業に特化した企業として社名を変更して再スタートを切ることになった。

2011年に企業再生支援を受け、新会社を立ち上げたメンバーとの集合写真

同社の代表取締役の室﨑拡勝氏は、東京のIT企業で4年間働いた後、2005年に取締役として入社。当時の状況を次のように振り返る。

「入社時は漁業、瓦の窯業、冷凍倉庫の冷凍事業の3つがあり、私は窯業に配属されました。窯業、冷凍事業は赤字が続いていましたが、漁業単体は黒字で、地域の基幹産業であることからなくなると影響が大きいことから漁業1本に集約されることになったのです。他2つの事業は他社が引き受けてくれて再生が進みました」

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