はたご小田温泉 「人との交流」を強みにリピーターを掴む
インバウンド効果により単価や売上を伸ばす宿泊業者が多いなかで、はたご小田温泉は国内客が大半を占め、リピーターが4割にのぼる。広告やプロモーションにほぼコストをかけないなかで集客に成功し、さらにファンを生み出す理由はどこにあるのか。女将の石飛成夏氏に話を聞いた。
3代目の芸術家の父により
現在の旅館がつくられた
大正11年(1922年)創業のはたご小田温泉は、島根県出雲市の最西端にある多伎町の小田川のほとりで、100年以上にわたり営業を続けてきた老舗旅館だ。客室は大小あわせて6室の小さな宿であり、家庭的な温かみを求めて訪れる宿泊客でにぎわっている。
初代は塩と煙草の専売商店を営んでいたが、小田川で発見された源泉を独占権利で買い取った後、入浴施設のみで事業を始めた。その後、湯が評判を呼び、遠方からも訪れる客が増えたことから「はたご」になったという。
現在の女将である石飛成夏氏は初代のひ孫であり、夫の石飛硯一郎氏が4代目主人を務める。家族で営み、代々その家系で受け継いできた、自家源泉を有する温泉旅館だ。
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