産業用光源メーカーのウシオ電機 半導体の後工程に着目、成長を目指す

光源メーカーとして、様々な性質を持つ光を産業界に提供してきたウシオ電機。2024年5月に発表した新成長戦略では、「光」のイノベーションカンパニーとして、露光装置などを通じた成長の方針を打ち出した。多様な顧客ニーズに応じられる企業を目指し人材育成を進める。

朝日 崇文(ウシオ電機 代表取締役社長)

創業以来、「光」の技術を
活かした幅広い事業を展開

ウシオ電機は1964年に、創業者の牛尾治朗氏によって設立された。産業用光源のメーカーとして独自の光技術を活かし、紫外線、可視光、赤外線、その周辺波長領域を含めた特殊光源を開発、その用途を拡大し、製品、サービスを提供。様々な分野で、世界トップシェアの製品を生み出している。

「現在は大きく分けて、4つの事業領域があり、うち2つが主要な事業領域となっています。1つは、半導体を含む最先端の電子機器などの製造機器の事業で『インダストリアルプロセス』といわれる領域です。もう1つが、プロジェクターが主体の『ビジュアルイメージング』の領域です。これらは映画館のほか、立体物に映像を投影するプロジェクションマッピングなど様々な用途に使われています」。

ウシオ電機代表取締役社長兼執行役員社長CEOの朝日崇文氏は、こう説明する。コロナ禍では映画館の運営やイベント開催が難しくなり、特にビジュアルイメージングの事業が大きな打撃を受けたが、現在は回復傾向にある。もう一方のインダストリアルプロセスの事業は現在、世界的な半導体マーケットの軟化の影響下にあるが、今年度後半には回復する見通しだ。

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