メーデルリーフ 只見町の魅力を伝え、故郷を愛する人を増やす

福島県最西端の只見町は、全国でも有数の豪雪地帯。この町を元気にしたいと地元有志が立ち上がって生まれたのが、合同会社メーデルリーフだ。発芽玄米の製造・販売を皮切りに、観光事業にも注力する同社代表執行役員の酒井治子氏に、只見の魅力や事業への思い、将来のビジョンを聞いた。

酒井 治子(合同会社メーデルリーフ 代表執行役員)

Uターンで初めて知る故郷の魅力
豪雪が育むお米を発芽玄米に

会津地方に位置する只見町は、伊南川や只見川の清らかな流れに国内第一級といわれるブナ林など、豊かな自然資源に恵まれた地域だ。2014年には東北初のユネスコエコパークに認定されている。只見川には複数のダムがあり、昭和の経済成長を支えた水力発電の町でもある。こうした特徴を持つ町に生まれ育ったメーデルリーフ代表の酒井氏は、中学校まで只見町で暮らし、高校進学を機に町を離れた。大学卒業と同時にUターンしたが、「当時は故郷への思い入れが強かったわけではない」と明かす。

「就職先は内定していたものの、そこでやりたいことのイメージが沸かず、いったん実家に戻って考え直そうと思ったのです。ですが、縁あって入った地元の会社の仕事を通じ、地域を知るおもしろさに目覚めました。生まれ育った町なのに知らないことばかりでした。いったん離れて戻ったからこそ、10代の頃は見えなかった地域の文化が見えるようになり、只見のよさに気づけたのだと思います」

結婚・出産を経て、今度は一般社団法人只見町観光まちづくり協会に関わるようになる。やがて同協会の事務局長となり、少しでも町を盛り上げようと無我夢中で取り組んでいた頃、地域の仲間7人と立ち上げたのが、合同会社メーデルリーフだ。

同社のキャッチコピーは、「只見を愛でる、メーデルリーフ」。設立された2014年当時は、東日本大震災から3年が経ったばかり。域外に只見町をPRしようにも、まだ風評被害の影響も大きかった。そもそも、「只見といえばこれ」といえるような土産品がないことも課題だった。思案の末、白羽の矢を立てたのが只見町産のお米だ。

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