シンク IoTを身近に感じられる製品・サービスを開発

日本初のコンピュータサイエンス専門大学である会津大学。同大学の卒業生が創業したシンクは、福島の大学発ベンチャーの草分け的存在だ。デジタル技術を活用した持続可能な地域づくりを目指し、IoT日本酒ディスペンサーの開発など、市民がデジタルを身近に感じられる製品の提供にも力を入れている。

髙橋 正法(株式会社シンク 代表取締役社長)

「地域からの国興し」を掲げる
会津大学発の第一号ベンチャー

新型コロナウイルス感染症の流行によって人を介するサービスが制約を受ける中、会津東山温泉「くつろぎ宿 千代瀧」がIoTを活用した日本酒ディスペンサー「のまっせ」を使った地酒の飲み放題サービスを提供し、話題を呼んだ。飲み手が自分でぐい飲みを置き、QRコードをかざしてボタンを押すと、予め設定した量の酒が注がれる。

「のまっせ」を開発したのは、会津大学発の第一号ベンチャーで、1998年創業のシンクだ。日本有数の酒どころである会津で日本酒提供の省力化を図りたいと、コロナ流行前の2019年から同システムの試作を進めてきた。2020年には、会津若松市の「会津産IT技術認定」奨励賞を、『「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2020』でKDDI総合研究所賞を受賞するなど、外部からの評価も高い。

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