サガデザインシーズ ハーブ栽培で飯舘村に新たな価値を創造
福島市のデザイン会社、サガデザインシーズ。2020年からは飯舘村にもオフィスを置き、耕作放棄地でホーリーバジルの栽培を開始。さらに、それを原料にしたアロマブランド「SHIRUBE」を展開している。東日本大震災から12年、飯舘村で新たな価値を生み出そうとする同社の挑戦について聞いた。
再生を目指す飯舘村で
デザイン会社が農業に挑戦
1992年に福島市で創業したデザイン会社、サガデザインシーズ。飯舘村とは創業当初から約30年にわたって繋がりがあり、前村長の時代から村とともにさまざまな新事業に取り組んできた。
2011年の東日本大震災から、約12年。福島第一原発の事故で全村避難となった飯舘村は、2017年3月に一部を除き全村避難が解除され、再生に向け、懸命な努力を続けている。そうしたなか、サガデザインシーズは2020年秋に飯舘オフィスを新たに開設した。
「時代が変わり、村も復興を進めるなかで、私たちも何か新しいチャレンジで飯舘村を盛り上げられないかと考えていました。ちょうどそのタイミングで『村を離れた村民が手放した建物を購入しないか』というお話をいただき、リノベーションして事務所を構えることにしました」と飯舘事務所長の渡部沙織氏は語る。
飯舘村の震災前の人口は約6000人で、うち約1200人が農業を営んでいた。全村避難が解除された後は、人口は約1000人に減少、農業人口も120人にまで減り、手つかずの耕作放棄地が目立っている。
「この耕作放棄地で香りの良いホーリーバジルを育て、新たな価値を生みだすブランドを作れないかと思ったのが、アロマブランド『SHIRUBE』ができたきっかけです」
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